あなたと、環境に、 ちょっといいものを。

「ナチュラル」とか「オーガニック」という言葉をよく耳にしますが、世界のオーガニック基準では、生産・製造の都合で数十種類の合成化学化合物の使用が許されています。ですが、それでは本当の意味での「オーガニック」ではないと考え、『まえむき。』ではこの世界のオーガニック基準より厳しく、一切の合成化学化合物を使用しないことにしました。『まえむき。』が使う原料は、すべて自然界に存在するきわめてシンプルなもの。「聖なる木」、「森の看護婦」などと呼ばれ、古くからセルフケアに使われている北海道産の白樺樹液と、古来から神事に使われてきたイチイの葉から抽出したエキスを使用しています。木の根から吸収され細胞膜を通った水分は粒子が細かく、肌になじみやすく、なによりも肌が喜ぶ栄養素がたっぷりと含まれています。そしてそれが肌に住む善玉菌の「表皮常在菌」の栄養源となって肌の環境を改善していき、ゆっくりと美肌に導いていきます。そんな自然由来のエキスを使用している『まえむき。』の石鹸は、周囲の環境に存在する微生物たちにとってもとてもいいエサになります。なるべく環境に負荷をかけないようにするために、洗い終わったあとの水が分解されやすく、早く自然へ戻ること。そんな自然のサイクルを考え素材を選びました。

『まえむき。』の石鹸は、製造を委託している日本で一番小さな工場で、調合から仕上げまで、全てじっくりゆっくり手作りされています。天然素材はとてもデリケートで、気温や湿度の微妙な変化に影響されるため、原料の状態を手のひらで感じながら、時間をかけ丁寧に手練りし、キメが細かく、肌触りのいい石鹸に仕上げています。機械のように大量生産はできませんが、品質にこだわり、安心して使っていただける石鹸を丁寧に作っています。

「イチイ」はその名のとおり、学業でも商売でも「一位」になることを祈念して植えられ、昔から縁起の良い木として親しまれてきました。そもそも名の由来も、飛騨位山のイチイで作った「シャク（高官や神主が持っている木の板）」の出来が良かったため、仁徳天皇が「正一位」という最高位を授けたことによるものとされています。現在は利用されていませんが、かつては民間薬として、この葉を乾燥させたもの（一位葉：イチイヨウ)を月経不順や利尿のために飲んでいたそうです。

せっかく肌やまわりの環境に配慮し、天然由来の成分だけを使用して製品を作ったとしても、パッケージに環境に負荷をかけるものを使ったのでは本末転倒ではないかと思います。小さなことからちょっとずつ。無理することなくでも着実に。これから先を生きていく人のことを考え、その人達を取り巻く環境を想像し生活していくこと。それが環境に配慮することであると考え、プラスチックフリーのパッケージを採用しました。